グッドモーニングで、群馬県高崎市がPRする絶メシについて紹介がありました。
なんと、フランスで開かれている世界最大級の国際広告祭「カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル」のメディア部門で、銅賞に選ばれました。
市によると、企業ではなく自治体の取り組みで評価されて受賞するのは珍しいんだとか。
「食えなくなっても知らねえよ~!」と、地元民に愛され続ける名物店主の安くて旨い絶品グルメが今、絶滅の危機に瀕している。そこで、失ってしまうにはあまりにも惜しい、このかけがえのない美味しさを、味わって欲しい。SNSや口コミで拡散して欲しい。そして、差し支えなければ、後継ぎになって欲しいという願いを込めて企画されたものだそうです。
出典:Instagram(toshiya_inagawa様)
後継者もなく絶滅の恐れがある店と味を守るため動画やポスターを専用サイト「絶メシリスト」で公開しています。
絶メシリストとは?
絶メシリスト紹介店は、高崎市民の皆様から頂いたローカルグルメ情報をもとにプロのライターたちによる調査によって決められている。
絶やすな!絶品高崎グルメ「絶メシリスト」には、現在57店舗の絶メシが掲載されています。
絶メシ掲載店と絶メシメニュー
絶メシリストのサイトに登録されている57店舗をちらりと紹介。詳しくは絶メシ公式サイトでご確認ください。
No.1 茶々
創業15年の焼きまんじゅう屋さん。
まんじゅうに味噌ダレをかけて焼き上げた高崎の名物甘味です。
店名 | 茶々 |
ジャンル | 甘味処 |
住所 | 群馬県高崎市鶴見町5-1 |
電話 | 027-322-2070 |
営業時間 | 10時30分~17時30分 売り切れたら閉店 |
定休日 | 月・火曜 |
No.2 一二三食堂
昭和3年創業、高崎市民なら誰もが知っているソースカツ丼の名店です。食後に牛乳を提供するという珍しいお店。
店名 | 一二三食堂(ひふみ) |
ジャンル | 大衆食堂、カツ丼、定食 |
住所 | 群馬県高崎市宮元町266 |
電話 | 027-322-3074 |
営業時間 | 11時30分~16時(平日、日) 11時~16時/17時30分~19時(土) |
定休日 | 不定休 |
No.3 老舗パン・アベニュー
昭和55年創業の昭和レトロな店内の老舗パン屋さん。
朝4時から作り始め、焼き上がりは11時近くになるという手作り食パンが大人気です。
店名 | アベニュー |
ジャンル | パン |
住所 | 群馬県高崎市田町86-3 |
電話 | 027-327-3060 |
営業時間 | 8時30分~18時 |
定休日 | 日曜祭日 |
店主秘伝!絶メシレシピ
せめて作り方だけでも残しておけば、いつか誰かが、その味を受け継いでくれるかもしれない。
店主秘伝、門外不出の絶メシレシピを公開!
からさき食堂「白い恋人」レシピ
高崎経済大学の大学生の財布に優しくお腹を満たすメニューを2世代にわたって提供し続けている「からさき食堂」さん。
- ホワイトソースを作る。
バターを溶かし、みじん切りした玉ねぎと小麦粉を入れ炒め、牛乳でのばした「いたって普通のホワイトソース」をつくるという店主さん。 - 肉と玉ねぎを炒める。
一般的なオムライスは鶏肉ですが、こちらで豚肉を使っている。 - たっぷりのライスを投入
豚肉と玉ねぎの中に、どんぶり一杯分くらいのライスをどーんと投入し、これで普通盛りだという。 - 味付け
塩、胡椒、ケチャップでライスに味付け。分量は自分好みの量で作る。 - オムライスを作る。
別のフライパンに薄焼き卵を準備。よきタイミングで味付けしたポークライスを入れる。 - お皿に盛り付ける。
卵が破れる、ライスがはみ出るくらいのミスは気にしない。(いっぱい食べてもらうため量が多いから仕方ない) - 最後にホワイトソースをかける。
店主いわく普通のホワイトソースをオムライスの上からかける、ヒタヒタになるほど入れて完成です。
万寿池「ます重」レシピ
倉渕の名店「万寿池」さんの看板メニューの「ます重」の作り方。まるまる太った新鮮なニジマスを、秘伝のタレでいただく。
- マスを捕る。
マスを傷つけないように捕まえる。倉渕産のニジマス。自宅の生簀などで200g前後に育成させ、丸々肥えさせる。 - マスを洗う。
さばく前に表面についた滑りをキレイに落とす。 - 目打ちをして包丁を入れる。
さばく際に目打ちをし、2枚に下ろす。 - 水気を取って小麦粉にまぶす。
水気をとってから、群馬県産の上質な小麦粉を全体が均一になるようにまぶしていきます。小麦粉の層が厚くならないように素早くまぶす。 - 180度に熱した油に投入。
マスがもっとも美味しく揚がる180度の油にくぐらせる。尾ひれの部分を持ち、身の部分から投入する。 - きつね色になったら上げる。
揚げるのは時間にして1分ほど。衣がきつね色になったら、取り出す合図です。 - 創業以来継ぎ足した秘伝のタレに投入。
こんがり揚がったマスを秘伝のタレに素早く投入。タレのベースは醤油やミリンなどの一般的な調味料ですが、何十年も継ぎ足している独特の深みを持った味わいになっている。 - お米の方にも秘伝のタレを惜しみなく。
群馬の米どころとして知られる倉渕の一等米をふっくら炊き上げ、お重に盛り付ける。米にもたっぷり秘伝のタレをかける。 - ご飯にのせて完成。
最後にご飯の上に揚げたマスを盛り付ければ完成です。紅生姜を適量添えます。
松島軒「黄色いカレー」レシピ
昭和が香る松島軒の黄色カレーの作り方です。
ライターの方が話を伺って作ったというレシピです。
使う材料はいたってシンプルで、S&Bの赤缶(カレー粉)、ラード、小麦粉、食塩、鶏ガラスープの素、豚ヒレ肉、玉ねぎ。
しかし分量については企業秘密だということです。黄色くするヒントは、小麦粉とラードは同量だということだけです。
カレーソースが出来上がったところで、一口大に切った豚ヒレ肉と玉ねぎを適量の鶏ガラスープの素と食塩を溶いた熱湯で茹でる。※松島軒さんではラーメンの自家製スープを使用。
先程の黄色いカレーソースを投入し溶いて完成です。
チャレンジしたライターさんが作った松島軒さんの黄色いカレーの再現はけっこう上手くいったようです。
太洋軒「餃子」レシピ
創業50年の老夫婦で営む大衆食堂。人気の美味しい餃子の餃子の包み方です。
- 餡と皮を用意する。
キャベツ、ニラなどが入った餡と皮。どちらも自家製。餡の水分はあえて絞らないのがポイント。 - 皮に餡を包んでいく。
店主の関田さんの手打ち皮は生地に油を混ぜてあるため、ツルッと喉越しよく仕上がる。 - 餡の包み方。
餡を乗せた皮を右手首の上あたりに置く。左手の親指、中指、薬指で皮を支えつつ、キュッと折り返しキュッと包む。左手の腹全体で形を整えて完成。
山木屋「バクダン」レシピ
なんと常連客が山木屋行ってもアレだけは食べるなと家族から言われるほど、尋常じゃないニンニクを使用する「バクダン」の作り方です。
ラム肉に大量のすりおろしニンニクを絡めて、炭火で網焼きにするシンプルな料理。自宅でアウトドアでチャレンジしたい。
- 炭を七輪に移して火を起こしておく。
ホルモン焼きは余分の脂を落とせるからやっぱり炭火がおいしい。けど煙がすごく出るから家ではやらない方がいいかも。 - ラム肉をカット。
卸問屋からニュージーランドやオーストラリア産の新鮮なラム肉を仕入れている。 - 下味をつける。
カットしたラム肉は、塩と胡椒で下味をつける。全体的に味が染み渡るようにしっかりまぶしておくのがポイント。 - おろしニンニクを山ほど入れる。
量はお好みで。これでもかってくらい方がおいしくなると思うとご主人。 - 熱々の七輪で焼く。
七輪の網が温まったらバクダンをめいっぱい並べ、片面にやや焦げ目が付いたらひっくり返してまた焼く。
後継者求む(ゆる募)
絶メシリストでは「絶やすな、絶品高崎グルメ」を目指し、地元で愛されるお店の味を受け継いでくれる後継者、働き手、ビジネスパートナーを募集。
後継者はちょっと荷が重い、老舗のお店の味を学んでみたい、また短期就業体験、お手伝いも同時に募集。後継者及びインターンの募集もしています。
詳しくは「絶メシリスト」の公式サイトでご確認下さい。
まとめ
群馬県高崎市の絶やすな!絶品高崎グルメ「絶メシリスト」について調べてみました。後継者がいなく後継ぎができずにたたむお店は全国にたくさんあると思います。
とても素晴らしい試みですね。これにより街も活性化し賑わうと思うので各地でやってほしいですね。