かつて山梨の豊かな自然の中で、パチパチと蚕が桑を食む音が響いていた場所。そんな歴史ある建物を再生させ、再び地域に活気を取り戻した女性がいます。
2026年3月14日放送の「人生の楽園」では、山梨県中央市で「蚕室(さんしつ)カフェ かみず」を営む風間美智子さん(73歳)の物語が紹介されます。給食調理員としての経験と、故郷への深い愛情が詰まった、心温まるカフェの魅力に迫ります。
想い出の詰まった蚕室を、人が集まる憩いの場へ
風間美智子さんは、旧豊富村(現在の中央市)の養蚕農家に生まれました。幼い頃から家業を手伝い、蚕とともに育った風間さんにとって、蚕室の家族の絆の象徴でもありました。
高校卒業後、進路に迷っていた美智子さんは、祖母・おときさんの勧めもあり栄養管理士の資格を取得しました。管理栄養士として長年、学校給食の現場で子どもたちの健康を支えてきた風間さん。定年退職を迎えたある日、主を失い静まり返った実家の蚕室を眺めながら、新たな決意を胸に抱きます。
「もう一度ここを、人が集まるにぎやかな場所にしたい」

その想いから、2019年にオープンしたのが「蚕室カフェ かみず」です。店名の「かみず」は、甲州の言葉で「桑の実」を意味し、養蚕の記憶を次世代へ繋ぎたいという願いが込められています。
学校給食のプロが作る、創作郷土料理「ほうとうラザニア」
風間さんの料理の真髄は、長年のキャリアに裏打ちされた「安心・安全」と「地産地消」です。地元の新鮮な食材をふんだんに使い、栄養バランスを考え抜いたメニューが並びます。
なかでも訪れる人を驚かせ、虜にしているのが看板メニューの「ほうとうラザニア定食」。
山梨の名産「ほうとう」を、洋風のラザニア仕立てにアレンジ。もちもととした麺の食感と、コクのあるソース、とろけるチーズの相性は抜群です。伝統を大切にしながらも、給食献立作りのノウハウを生かした、新しくもどこか懐かしい味わいです。
店舗情報・アクセス方法
木のぬくもり溢れる店内では、ゆったりとした時間が流れています。
お昼はお楽しみランチあります(事前予約)、夜は予約制です。
| 店名 | 蚕室カフェ かみず |
| 住所 | 〒400-1511 山梨県中央市木原236−1 |
| 電話番号 | 090-1798-6903 |
| 営業時間 | 11:30~14:00 |
| 定休日 | 月、木曜 (※臨時休業等は公式SNSをご確認ください) |
| 公式サイト(SNS) | Instagram @sanshitsucafe_kamizu |
アクセス方法
- お車でお越しの場合:中央自動車道「甲府南IC」から約7分(駐車場完備)
- 公共交通機関の場合:JR身延線「東花輪駅」からタクシーで約10分。
【あわせて寄りたい】中央市の周辺おすすめスポット
【蚕室カフェ かみず】がある中央市には、他にも魅力的なスポットがいっぱいです!
カフェの帰りにぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
- 道の駅 とよとみ(車で約5分)
「かみず」からすぐ近くにある、全国的にも人気の道の駅です。山梨県特産の富士桜ポークや、新鮮な「桑の実(かみず)」を使ったジャムやシルクパウダーを使ったソフトクリームも楽しめます。
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まとめ 故郷への恩返しが、地域の笑顔に
「ここで食事を提供することが、故郷への恩返し」と語る風間さん。
かつて蚕を育て、家族を支えた場所は今、美味しい料理を囲んで笑い合う「地域の宝箱」へと生まれ変わりました。風間さんの優しい笑顔と、創意工夫に満ちた料理に触れれば、心もお腹も満たされること間違いなしです。
山梨を訪れた際は、ぜひ「かみず」の暖簾をくぐり、紡がれる想いを感じてみてはいかがでしょうか。