2024年4月30日のNHK「あさイチ」は、睡眠研究の世界的権威でノーベル賞候補の研究者・柳沢正史さんと、ぐっすり眠る方法をお伝えします。「寝ダメOK」にする条件とは?おすすめの照明術は?寝る前のスマホはホントにNG?知らなかった睡眠の新常識をお伝えします。番組前に柳沢正史教授について調べてみました。放送後補足追記します。睡眠に良い食べ物についても紹介します。
ノーベル賞候補 睡眠研究者 筑波大学 柳沢正史教授
ノーベル賞候補の睡眠研究者である筑波大学教授の柳沢正史さんが、心地よい眠りを得るための新常識を伝授しています。以下は睡眠について多くの重要なおすすめポイントです。
- 規則的な睡眠サイクル
睡眠の質を向上させるために、毎日同じ時間に寝て同じ時間に起きることが大切です。規則的なサイクルは体内時計を整え、深い眠りを促します。 - スマートフォン(スマホ)の使用
寝る前のスマホやデバイスの使用は、睡眠に悪影響を及ぼす可能性があります。ブルーライトはメラトニンの分泌を妨げ、眠りを浅くすることがあります。スマホを使う場合は、ブルーライトカット機能を活用するか、寝る1時間前に使用を控えることをおすすめします。 - 適切な照明
寝室の照明は重要です。暗い環境で寝ることが良いとされています。寝る前に明るい照明を避け、リラックスできる暗い照明を選びましょう。 - 食事と飲み物
特定の食べ物が万人に共通して「よく眠れる」とは言えませんが、全体的にバランスの取れた食事を心がけることが重要です。夕食に重いものを摂ると胃に残りやすいため、軽めの食事を選ぶことをおすすめします。寝る前の大量の食事やアルコール、カフェインは睡眠を妨げることがあります。寝る前にカフェインを摂取しないようにしましょう。 - 快適な寝具と環境
快適なベッドや枕、涼しい寝室で寝ることが大切です。体温調整がしやすい環境でリラックスして眠りましょう。
具体的な食事や飲み物については、個々に体質や状況に合わせて選ぶことが重要です。良質な睡眠を得るためには、自分にあった食事スタイルを見つけてみてください。
また「寝ダメOK」は、寝ることができない状況でも、一時的に寝なくても大丈夫という意味だそうです。例えば、仕事や勉強で忙しい時に「寝ダメOK」と言って、睡眠を削ることがあるかもしれません。ただし、長時間にわたって睡眠不足を続けることは健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、適切な休息を取ることが重要です。
睡眠研究者 柳沢正史教授
柳沢正史(やなぎさわまさし)教授は、筑波大学の睡眠研究者であり、睡眠と覚醒の制御に関する重要な発見を行っています。以下は彼についての詳細です。
- オレキシンの発見
- 柳沢正史教授は、1998年に「オレキシン」というタンパク質を発見しました。このタンパク質は睡眠と覚醒の制御に重要な役割を果たしています。
- オレキシンは、覚醒を促進し、エネルギー代謝を調整する役割を果たしています。
- ブレークスルー賞の受賞
- 2022年、柳沢正史教授は米グーグルの創業者らが設立した科学賞「ブレークスルー賞」を受賞しました。この受賞は、彼のオレキシンの研究に対する評価です。
- 睡眠と不眠症の研究
- 柳沢正史教授は、成人の3~4割が悩むとされる不眠症の治療薬の開発にも貢献しています。
- 彼の研究は、睡眠学と代謝学の新しい研究領域を創成・展開しました。
柳沢正史教授は、睡眠医科学の世界的なトップレベルの研究者であり、その業績は多くの人々に影響を与えています。睡眠と覚醒のメカニズムに対する理解を深め、新たな治療法の開発に寄与しています。
柳沢正史教授の書籍
柳沢正史教授はいくつかの書籍を執筆しています。
大好評の「ニュートン式超図解 最強に面白い!」シリーズがコンパクトな新書サイズで登場。
こちらの最強に面白い 睡眠(ニュートン超図解新書シリーズ)柳沢正史氏の本書では、人生の3分の1は眠って過ごしており、睡眠は人生の大きな部分を占めているといえます。睡眠不足になると、体がつらい、気分も重くなり、仕事や勉強の効率も落ちてしまいます。睡眠の基本やぐっすり眠るコツなどについて楽しく学べる、睡眠にまつわる“最強”に面白い話題が満載の1冊です。本書を読むことで、眠りのしくみがスッキリわかり、快適な睡眠を得ることができるようになるでしょう。