能登の岩海苔
2020年1月25日(土)の青空レストランは石川県輪島市の天然岩海苔が紹介される予定です。
岩海苔ってよくテレビで取材しているのを見ると、すごく寒そうでしかも波にさらわれそうな危険な岩場で収穫していますよね。
しかも若い子ではなく、おばあちゃんが岩海苔をひとつひとつ手作業で摘んでいるのがほとんどです。
今日は石川県能登半島・輪島市沿岸で採れる岩海苔についてリサーチします。
まず岩海苔について。
12月から2月の期間限定でしか採ることができない希少な海苔で、年中食べられる養殖海苔よりも硬くて風味が強いのが特徴です。
採取場所は、波が強い岩場に岩海苔が着生します。
荒々しい波の日本海が育てる天然岩海苔はいつでもあるわけではなく、波が比較的静かな時にしか漁ができません。さらにあまりにも高波だと波が根こそぎ岩海苔を海の彼方へ引きずり込むので本当にあったらラッキーなほど無いんです。
能登・奥能登の珠洲市(能登半島北東先端部の市)や、輪島市では天然の岩海苔漁が盛んです。
冬の能登は荒れ狂う日本海の波で有名です。
岩に砕けた波に空気が混ざり泡ができて、空中に雪のように舞う「波の花」というはご存知でしょうか。
この波の花は汚染された海では発生しないので波の花がある海というのは綺麗だという証拠になります。
シベリアから吹き下ろす強い風が吹き荒れ、波の花が舞う岩場ではぬるぬるとした海苔が生えます。
これが「岩海苔」で、ボタボタの状態になっているので輪島では別名ボタノリとも呼ばれています。
岩海苔の収穫はまさに命がけ。
波打ち際の岩場に登り、岩についた岩海苔を手作業で採っていきます。
時には大雪が降り、雷鳴響く荒々しい海、風は台風並みととても過酷な状況の現場で岩海苔が育ちます。
波が静まるわずかな時を狙いお年寄りの方々が一生懸命に岩海苔を採る姿には感動ものです。
高齢化が進み後継者もいない厳しい状況となっていると聞いて若者が岩海苔漁を受け継いでくれたらと願うばかりです。
より良く岩海苔を採る方法として、コンクリートで固めた人工のノリ島、ノリ畑が作られたことにより採取しやすいようになってきました。
10センチくらいが刈り時です。摘み取られた岩海苔はその日のうちに塩分を洗い流し、四角の型枠の中に均一になるよう広げて水切りをした後、干しかごに張って、陰干しして乾燥させたら完成です。
残念なことに収穫量がとても少ないので全国のスーパーや市場には中々出ないのが現状です。一部の通販でやっと買えるくらいの量しかありません。もちろん石川県の旅館や料亭、お料理屋さんでは食べることができますし、石川県内のデパートでも売っています。ただ全国となると通販くらいでしかお取り寄せができない状況です。
輪島の天然岩海苔をお取り寄せ
たとえばこちらの通販では岩海苔のお取り寄せが可能なお店もあります。※売り切れだとシステム上表示されない場合があります。
海女小屋のご飯の素セット「岩のり付き」(楽天市場)
→ 海女小屋のご飯の素セット輪島の天然海苔のお店(Yahoo!ショッピング)
→ 輪島げんてん倶楽部Amazonで検索
→ 岩のり 輪島参考にどうぞ。
輪島の天然岩海苔の食べ方とレシピ
輪島市では天然岩海苔をどんな調理法で食べているのか調べました。
石川県加賀地方では、お吸い物や酢の物にして食べたり、能登地方では、お吸い物、酢の物、粕汁、貝焼きで食べます。
ちなみに貝焼きとは青空レストランでも乾杯メニューとして出されていましたが、ホタテの貝殻に、だし汁と醤油、酒を入れて岩海苔と一緒に煮込む料理です。
岩海苔入り雑煮レシピ
下ごしらえ
生ものなら軽く洗ってそのまま。板のり状のものなら、弱火で炙ってパリパリにして揉んでおきます。
作り方
昆布とかつおでとった出汁を上等な海塩で味付けし、醤油(薄口が良い)は香り付け程度に使います。
焼いた餅を器に入れ、澄まし汁をかけます。
その上から、準備しておいた岩海苔をたっぷりのせて出来上がりです。
こちらのレシピは株ヤマシタさんのおすすめレシピです。
まとめ・感想
能登・輪島天然岩海苔どうでしたか。
とても食べてみたくなったという方がほとんどだったのではないでしょうか。
岩海苔は季節ものでしかも生産量がとても少ないのですぐに売り切れてしまうと予想されます。
もし今年に食べてみたいという方はお早めのご購入をおすすめします。
私もすぐ買いますよ!