伝統と革新が織り成す「七宝焼」田村七宝工芸の魅力

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愛知県あま市七宝町には、130年以上の歴史を持つ田村七宝工芸という窯元があります。ここでは、日本の伝統工芸である「七宝焼」を守りつつ、現代的な感性を取り入れた作品を生み出している注目の工房です。現在は四代目の田村丈雅が当主のもと、五代目の田村有紀さんは、伝統技術を新しい形で次世代に伝える活動が続けられています。

目次

七宝焼とは?

七宝焼は、銅板や銀板などの金属素地に純銀や純金の線を用いて図画を描き、クリスタルガラスの釉薬(絵の具)のせて焼き付け、美しい色彩と光沢を生み出す技法の工芸品です。その起源は古代エジプトにおいて同様の物が見られ、日本にも伝来。日本においても奈良時代の正倉院宝物 黄金瑠璃鈿背十二稜鏡が残っている、特に愛知県尾張地方で発展を遂げ、「尾張七宝」の名称でも親しまれています。

七宝焼の魅力は以下の点があります。

  • 色の多様性
    • ガラス質の釉薬により、深みのある美しい発色が特徴です。
  • 高い耐久性
    • 金属とガラスの組み合わせにより、装飾品や工芸品として長く愛用できます。
  • 用途の幅広さ
    • ジュエリーから食器、インテリアまで、様々な製品に活用されています。

田村七宝工芸の取り組み

七宝焼イヤーアクセサリー 田村七宝工芸 愛知県七宝町
画像:田村七宝工芸公式サイトより

五代目の田村有紀さんは、武蔵野美術大学で建築を学んだ経験を活かし、七宝焼の可能性を広げています。特に、ジュエリーブランド「SHIPPO JEWELRY – TAMURAWHITE -」を立ち上げたことで注目を集めています。そのデザインは、日本国内だけでなく海外でも高く評価されています。

田村七宝工芸では、伝統的な七宝焼作品だけでなく、モダンなデザインのアクセサリーやインテリア商品を展開しています。また、地域文化の発展を目的としたワークショップや講演も積極的に行っています。

七宝焼の制作体験

田村七宝工芸では、訪問者が七宝焼を体験できるプログラムを提供しています。

  1. アクセサリーコース
    • 料金:78,000円(材料費・昼食代込み)
    • 内容:デザイン、銀板の切断、銀線での絵付け、焼成、釉薬の塗布など、本格的な七宝アクセサリー制作を体験できます。
    • 所要時間:約5時間(10時~12時、13時~16時)
    • 特徴:少人数制(1~5名程度)で、1日かけてじっくりと制作に取り組む内容です。
  2. 平面作品コース
    • 料金:98,000円(材料費・昼食代込み)
    • 内容:平面作品のデザイン、銀線での絵付け、焼成、釉薬の塗布などを行います。
    • 所要時間:約5時間程度

これらの体験は完全予約制で、事前に日程や内容を相談して決定する形となっています。公式サイトでさらに詳細を確認することができます。

料金が高額に感じるかもしれませんが、単なる趣味体験と異なり、130年の歴史を持つ窯元で、工芸の本質を学び取るための教育的価値、材料費、そして職人との時間という貴重な要素が含まれています。技術を学びながら、自分だけの作品を作る貴重な体験ができる点で価値があります。これらを考えると、決して高価ではなく、むしろ一生の学びとして手頃だと言えるでしょう。

購入方法とアクセス

田村七宝工芸の作品は、直接工房での購入や公式オンラインショップを通じて入手可能です。一部の商品はAmazonでも取り扱われていますが、特注品や限定品は公式サイトでのみ対応しています。

店舗情報

七宝焼イヤーアクセサリー 田村七宝工芸 愛知県七宝町

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