人生の楽園は長野県佐久市で信州の伝統野菜・佐久古太きゅうりを守りたいと、佐久古太きゅうり保存会を作り、普及活動に勤しむ工藤正博さん(72歳)と支える妻の寿子さん(68歳)です。
地元の農家に生まれた正博さんは幼い頃から両親の農作業を手伝い農業は辛いだけで楽しくないと思っていた。大学を卒業後、地元の精密機器を製造する会社に勤め、小諸市出身で同僚だった寿子さんと28歳で結婚。退職して故郷に落ち着くと、そこには代々守られていた畑があり、引き継いだこの畑で農業をやってみようと思ったいたとき、佐久市で昔から作られているキュウリの苗を配布するという情報が入る。それが佐久古太きゅうりとの出合いでした。かつて祖父が育てていた懐かしいキュウリだと気づく。古郷の宝を今の人達にも知ってもらいたい、そんな思いから2017年に仲間たちと共に佐久古太きゅうり保存会を立ち上げる。
佐久古太きゅうり保存会とは
平成29年に発足し、佐久古太きゅうりの伝統的な栽培方法や特徴を保存、継承するとともに信州の伝統野菜として普及拡大を図る活動をしています。
佐久古太きゅうり活動内容
保存の観点から
・佐久古太きゅうりの苗配布
・佐久古太きゅうりの栽培講習会
・佐久古太きゅうりの採種研修会
普及の観点から
・信州の伝統野菜の証票シールを貼付けしての販売
・銀座NAGANOでのPRイベント
・道の駅ヘルシーテラス佐久南でのPRイベント
佐久古太きゅうり保存会の新規会員募集中
令和2年5月時点での会員数は約35名となり、発足以来年々増加している状況ですが、佐久古太きゅうりのさらなる普及を図るため、保存会会員を募集しています。
佐久古太きゅうりの栽培に興味がある方はぜひ事務局(佐久市役所農政課)までご連絡ください。
入会は長野県佐久市以外でもいいの?
入会は佐久市内で耕作をされている方に限らせていただいています。
会費
入会金 1,000円
年会費 1,000円
申込方法
佐久市役所農政課まで電話でお申し込み(平日午前9時から午後5時まで)
佐久市役所HPをご覧ください。
佐久古太きゅうりとは
佐久古太きゅうりは、佐久市内(志賀地区、春日地区)で昭和30年代以前から栽培されていたきゅうりです。長野県では地域の風土と食文化の中で受け継がれてきた伝統野菜の継承発展と地域振興を目的に条件を満たすものを信州の伝統野菜に選定しており、平成23年に佐久古太きゅうりが選定されました。平成29年には佐久古太きゅうりの保存と普及を目的とした佐久古太きゅうり保存会が発足し、同年に長野県から信州の伝統野菜の伝承地栽培認定を受けています。
佐久古太きゅうりの食味特性
・生で食べるとみずみずしく歯ごたえがあり、苦味が少ない
・漬物にしても表面がパリッとした触感
・変色しやすいため、冷蔵庫で保存のうえ新鮮なうちに食べることがおすすめ
佐久古太きゅうりの栽培特性
・形状は太くて短く、収穫適期は果実長が約13cm、太さ約3.5cm
・成長すると果実の先端が茶色く変色する
・寒さに強く、標高が高い地域でも栽培が可能(標高700m台)
・一般的なきゅうりは1節に1つ実がなるが、佐久古太きゅうりは3節で1つ実がなるため収量が少ない
・樹勢が強く、葉と枝の管理に注意が必要
佐久古太きゅうり販売 道の駅 ヘルシーテラス佐久南
ふるさと自慢館には、佐久古太きゅうりを始め、地元農家さんが出荷する新鮮な野菜が並びます。
レストランでは地元のブランド肉を使ったメニューや、直売所に並ぶ旬の地産食材を活用した季節感ある料理が食べられます。
地元の農産物の直売所で知られる広々とした道の駅。
そのほか焼きたてパン、アイスクリーム、土産物を販売しています。
店名 | 道の駅ヘルシーテラス佐久南 |
住所 | 〒385-0061 長野県佐久市伴野7番地1 |
電話 | 0267-78-3383 |
営業時間 | ふるさと自慢館 9時~18時 レストラン 9時~16時 |
定休日 | |
WEBサイト | healthyterrace-saku.jp |
今回の人生の楽園は、長野県佐久市で栽培される信州の伝統野菜・佐久古太きゅうりが取り上げられました。佐久古太きゅうりの普及活動をしている工藤正博さんです。工藤正博さんは仲間たちと佐久古太きゅうり保存会を発足。佐久市内で耕作している人なら佐久古太きゅうり会員になれるということなので、興味のある方は一度、佐久市役所に問い合わせて見てください。
テレビ朝日 人生の楽園 毎週土曜日18時~18時30分放送
司会者 西田敏行 菊池桃子