2025年10月4日放送のテレビ朝日「人生の楽園」では、長崎県東彼杵町(ひがしそのぎちょう)を舞台に、1257組目の“楽園の住人”として齊藤仁さん(59歳)と妻・晶子さん(58歳)の物語が紹介されました。東京でのキャリアを手放し、自然豊かな町で新たな人生を歩み始めた夫婦が、空き家を改装して宿「さいとう宿場」を開業。地域と旅人をつなぐ拠点として、町の魅力を発信しています。
50歳で都会から田舎へ移住した齊藤夫妻
大阪出身の仁さんは、東京で店舗や博物館の企画・施工を手がける会社で、大型プロジェクトの責任者を務めていました。一方、東京出身の晶子さんは外資系IT企業でキャリアを積んできました。そんな二人が描いた共通の夢は「50歳で会社勤めを終え、自然豊かな田舎で暮らすこと」。2016年、夫婦揃って早期退職し、移住先を探して四国・九州・沖縄を巡る旅に出ます。
移住先に選んだのは「海が見える町」長崎県東彼杵町

海と山に囲まれ、人の温かさが魅力の東彼杵町に心を惹かれた二人は、ここを新たな暮らしの地に選びました。仁さんは「地域おこし協力隊」に参加し、町の課題と向き合う中で、宿泊施設がないことに気づきます。そこで空き家だった元旅館「恵比須屋御旅館」を借りて改装し、2019年に「さいとう宿場」を開業しました。
「さいとう宿場」町と旅人をつなぐ小さな宿
「自然豊かなで便利な田舎。この宿を町ぐるみでもてなす場所にしたい」と語る齊藤夫妻。宿は、旅人と地域をつなぐ拠点として、笑顔と交流が生まれる空間になっています。大村湾を望むロケーションと、町の中心部に位置する便利さが魅力。JR千綿駅から徒歩1分、長崎空港からも車で約20分とアクセスも良好です。宿泊者には地元食材を使った朝食や、地元の「そのぎ茶」を楽しめるカフェスペースを提供されており、地域の魅力を存分に味わえる滞在が可能です。
東彼杵町の魅力 そのぎ茶と海の絶景
全国茶品評会で受賞歴のある「そのぎ茶」は、町の誇り。茶畑見学や茶摘み体験もでき、旅の思い出に彩りを添えてくれます。大村湾に沈む夕日や、四季折々の自然も訪れる人々を癒してくれます。地元の人との交流も、旅の中で忘れがたい体験となるでしょう。
さいとう宿場|店舗情報
- 店舗名:さいとう宿場
- 住所:〒859-3927 長崎県東彼杵郡東彼杵町駄地郷1662-8
- 電話:0957-47-9723
- メール:saitosyukuba@gmail.com
- 公式サイト:saito-syukuba.com
- 楽天トラベル:さいとう宿場
- チェックイン:16:00~
- チェックアウト:~10:00
- 駐車場:あり(無料)
- アクセス:JR千綿駅から徒歩1分/長崎空港から車で約20分
- 周辺観光:ハウステンボス、嬉野温泉、波佐見、有田、佐世保などへも好アクセス
客室と設備
宿はゲストハウス形式で、全3室の小規模宿泊施設です。
部屋タイプは以下の通り:
・和室「山茶」
・洋室「月光」(6ベッド)
・和洋室「空海」
トイレ・シャワーは共用で、セルフサービス形式を採用。アメニティは持参が推奨されています。
食事とカフェ・バー
朝食は地元の旬の食材を使った和朝食(+800円)を提供。
味噌汁、地元野菜、地産食材中心のメニューが好評です。
併設のカフェ・バーでは、宿泊者以外も利用可能。
そのぎ茶(日本一受賞歴あり)や地元焼酎など、こだわりの飲み物も楽しめます。
宿の魅力
海と鉄道を望む絶景ロケーション
静かな宿場町の風情
地域との交流を楽しめる空間
旅人と町をつなぐ“人情の宿”
詳しくは、さいとう宿場をご覧ください。
まとめ 人生の楽園は誰にでも訪れる
齊藤夫婦が築いた「さいとう宿場」は、ただの宿泊施設ではなく、人と人をつなぎ、町の未来を照らす「場」。都会を離れ、自然と人の温もりに包まれた暮らしを選んだ二人の物語は、移住や地方での起業を考える人々にとって、大きなヒントと勇気を与えてくれます。「人星の楽園」長崎県東彼杵町編は、移住・宿・地域活性化に関心のある方にとって、必見の放送回です。
番組後半の見どころ「楽園の住人」の今と25年の軌跡
番組後半では、「人生の楽園」25周年スペシャルとして、いかりや長介さんの収録風景や西田敏行さんの故郷訪問など、秘蔵映像が紹介されました。さらに、記念すべき第1回放送の舞台・京都市祇園で紹介された野間光輪子さん(当時52歳)の現在も登場。建築家からお茶屋『望月』の女将へと転身し、町家再生に尽力してきた光輪子さんは、今も変わらず女将として活躍中。25年の時を経て、祇園の風情とともに歩む姿が映し出されました。