2024年9月21日「人生の楽園」は、長野県中川村でソーキそばの店「沖縄茶屋 仲谷」を開いた沖縄出身の新城鐘大さん(51歳)と外間紀子さん(51歳)が紹介されます。
古民家で新たな挑戦
長野県中川村にある「沖縄茶屋 仲谷」の建物は築200年以上の立派な古民家で、地域の人々に知られています。村の中に現れた沖縄空間に、村人たちは皆驚き、喜んでいます。
鐘大さんは社会人になると転勤で東京へ。「自分で何かを成し遂げたい、起業したい」という思いがあり、その後、製造業や飲食業など様々な業種でチャレンジを重ねました。31歳の時、沖縄に戻りスムージーを製造販売する会社を立ち上げます。一方、地元で保育士をしていた紀子さん。転職しようと履歴書を出したのが、鐘大さんの会社でした。
運命の出会いと新たなスタート
自分と誕生日が全く同じということに運命を感じた鐘大さんは、紀子さんを採用。頑張り屋でいつも朗らかな紀子さんは、職場を明るくしてくれる存在でした。そんな紀子さんにいつの間にか癒やされるようになった鐘大さん。後に2人は公私ともにパートナーになりました。
元々農業にも興味があった2人が、自社農園の野菜や果物で作るスムージーは大人気となりました。しかし、4年前のコロナ禍で事態は一変。客足が激減し、会社が危機的状況に陥ることに。そこで2人は「沖縄を飛び出してどこか田舎の方で暮らしたい」と、全国から居住地を探すことに。そして、地域おこし協力隊員を募集していた長野県の中川村を知りました。
新たな生活と沖縄茶屋の誕生
農業の村という部分に魅かれ、2年前に思い切って2人で移住。村の臨時職員として採用され、田んぼの管理や農作物の加工の仕事をすることに。その時に住居として紹介されたのが、空き家となっていた古民家でした。「ここに住みたい」「どうやったらここが活かせるのだろう」と考えた2人は古民家で暮らすうち、「故郷・沖縄をテーマにした店にしよう」と、村の仕事を退職。お向かいに住む大工の宮下明芳さんと厨房を改装し、11月に「沖縄茶屋 仲谷」をオープンしました。仲谷とは、古民家に昔から伝わる屋号です。
沖縄の風を信州に
いつもお客さんで賑わうお店は、鐘大さんが研究を重ね作り出したソーキそばが自慢。「こんな山の中で沖縄料理が食べれるなんて」とお客さんも大絶賛です。信州の村に吹き抜ける沖縄の風。そんな集いの場を作り出した鐘大さんと紀子さんの日常や、地元の方々との交流、にぎやかなお店の様子などを紹介します。
店舗情報
店名:沖縄茶屋 仲谷
住所:長野県上伊那郡中川村大草966
電話番号:0265-98-0406
営業時間:水~日曜 11時~15時(L.O.14時30分)
定休日:月、火曜
ぜひ、長野県中川村に訪れた際には「沖縄茶屋 仲谷」で美味しいソーキそばをお楽しみください。