人生の楽園は埼玉県鳩山町で夢だった薪ストーブ付きの一軒家を建て、農業を始めた飯島千春さん(40歳)と紘一さん(43歳)です。
群馬県出身の千春さんは都内の百貨店でアパレル販売員をしていた時、友人の紹介でライブハウスに勤めていた紘一さんと知り合い、交際をスタート。23歳で結婚し紘一さんの地元、神奈川県藤沢市で暮らし始める。千春さんの妊娠を機に、紘一さんはビルメンテナンスの会社に就職。2人の息子が成長する中、マイホームの購入を決意。紘一さんから薪ストーブのある家を建てたいと要望が。条件に合う土地を探し、偶然訪れた鳩山町。田園風景に魅了され2015年に家族で移住。千春さんが自宅横の小さな畑で家庭菜園を始めると、ご近所さんから畑が余ってるから使わないかと提案される。紘一さんに相談。せっかくだから農業をやってみたらとアドバイス。畑仕事が面白くなってきた千春さんは本格的に農業を学ぼうと農業大学校に通い、2017年「ちはるふぁーむ」を立ち上げる。はじめは週末に手伝っていた紘一さんも千春さんの頑張る姿を見て3年前に会社を退職し、「ちはるふぁーむ」に合流。千春さんは数か所の畑を借り、長ネギ、西洋ネギのリーキを育てる。ネギの苗を植え付ける時は長男さん、次男さんも手伝ってくれる。
人生の楽園
ちはるふぁーむ(farm)が育てる野菜
ちはるふぁーむで育てている野菜はネギ。
リーキ(ポワロ)
オが太く、葉は筒状で無く扁平で厚みがある。一般的なネギとの見分けは葉が筒状にならずV字型になっているので、緑の部分を見るとすぐに分かる。味と香りは根深ネギよりまろやかで、さっと茹でたものは歯ざわりがあり、甘味があって美味しい。
ネギの仲間ではありますが、日本のネギの種類とは別物。味香りがやさしいので、ネギが苦手な人でも食べやすいかも。
リーキの特徴
味は?:香りはややニンニクに近く日本のネギより控えめです。
食べ方は?:ポタージュ、蒸し煮、オーブンを使った料理で美味しく食べられる。じゃがいも、ニンジン、パースニップとの相性も良い。
ちはるふぁーむのこだわり:堆肥と有機質肥料を使い、若い畑で育てている。晴天率が高い鳩山町のリーキは味がキュッと締まっている。
リーキ販売時期:10月~3月
ネギ
緑黄色野菜に分類される緑色の部分には、βカロテン、ビタミンCなどが豊富です。白い部分に多く含まれる香り成分、硫化アリルは、消化液の分泌を促して食欲を増進させる他、ビタミンB1の吸収を助け、疲労回復につながる。さらに抗菌、殺菌作用など様々な働きをし風邪にきくというイメージのあるネギは免疫力を高めたり血行を促したり健康的な肌を作ったりと様々な効果がある。
ネギの特徴
味:生で食べても辛味が少なく食べやすい。
ネギの食べ方:香味野菜や鍋、炒めもので美味しく食べられる。ちはるふぁーむではネギチャーシュー丼、ポタージュが定番。
ちはるふぁーむのこだわり:品種を食味の良さで選び、肥料(窒素分)を控えめに育てているため、市場で売られているネギと違い甘く柔らかいネギに仕上がっている。
販売期間:周年
のらぼう菜
のらぼう菜は鳩山町周辺の比企地域伝統野菜です。アブラナ科野菜の菜花の一種で地元では春を運ぶ野菜として知られている。名前の由来は野良に生えていた、野良生えが変化した、年貢を逃れようとした農民が野良にぼーっと生えていて役にも立たないと役人をごまかしたという説があり江戸中期の飢饉を救った野菜として古文書にも記されている。
のらぼう菜の特徴
味:甘みが強く、柔らかくてえぐみなし。
のらぼう菜の食べ方:茹でたり、油との相性も良い。炒め物など和、洋なんでも合う万能野菜です。
ちはるふぁーむのこだわり:特別野菜で作っているため農薬も使用せず、鳩山の寒い冬をこえてさらに甘く仕上がる。
販売期間:2月下旬~4月上旬
ハーブ類
ミント、タイム、オレガノ、バジル。
一般的に料理の香り付けや保存料、薬、香料、防虫などにも利用されたり、香りを楽しむ植物です。その四季折々のこだわりハーブを栽培する。普段の料理にハーブを加えることによって日々の暮らしに非日常感が生まれる、レストランに食べにきているような存在になって欲しい。
味:香りも野性味溢れ作物そのものの味が濃い。
食べ方:料理のスパイスとして日常の料理を非日常に。いつもの料理に少量のハーブを加えることで華やかにグレードアップ。
ちはるふぁーむのこだわり:土の力を存分に生かすために露地自然栽培で育てる。鳩山町の風土そのまま、ハーブそのものの生きる力を引き出す。
販売期間:3月~12月 ※品目により異なる。
鳩山町の土壌
奈良時代に須恵器や瓦などの窯業の一大産地として栄えた歴史ある地。
武蔵国国分寺の瓦を焼いた窯跡など多数の窯跡の遺跡が出土している。
非常に粘土質なため排水性をよくするために考えたり、土が固まりすぎないように作業している。鳩山町は小さな盆地のような地形になっているため気候は盆地気候。
夏はテレビで騒がすほどの最高気温40°前後、冬は最低気温-10°になることもあるほど冷え込む。夏の暑さを乗り越え冬の寒さと霜にあたったネギやリーキは柔らかく甘い。
ちはるふぁーむの土造りのこと
土壌は粘土質。膨軟で排水性の良い、そして微生物がよく活性する土をつくる。
牛糞堆肥:牛糞堆肥はユーカリを納品している動物園から譲ってもらっている。発酵用資材として廃白土を使い高温でしっかりと発酵させた牛糞堆肥はサラサラで粘土のような香りをしている。
オーダーメイド堆肥:籾殻、稲わら、麦わら、おから、コーヒー粕、剪定枝・チップ、食料残渣を組み合わせて土の特性に合わせた堆肥を牛糞堆肥に合わせて使っている。
腐食酸資材:作物の発芽、発根を促し保肥力を向上させる。微生物がバランスをとり活性化する。腐食酸には作物をつくる土にとって良い効果がたくさんある。
有機質肥料:有機質肥料を使うと土の微生物が活性する。堆肥、腐食酸、有機質肥料を使って畑の微生物層の多様化、活性化を促す。作物にも食べる人にも嬉しい畑をつくる。
太陽熱消毒:作物を植える土壌の微生物や圃場内の虫がどうしても偏ります。太陽熱で病原菌、害虫、雑草の種子を蒸しこみしてバランスを整える。
ハーブ類は露地で自然栽培する。鳩山町の土そのままでつくったハーブは少し固くて目の覚めるような味と香り。夏は暑く、冬は寒い盆地のような気候で育ったハーブは過酷な環境の中でもたくましく育つ。窒素などの肥料分も入れていないため少し固めだけどその分、味も香りも鮮烈。窒素を好むアブラムシなどもほとんどつかない。
ちはるFARMの周辺の直売所・道の駅(農産物直売所)
ちはるFARMさんの近くに道の駅はないようです。
少し離れるとあるのですが、離れすぎているのでちはるFARMさんの野菜の取り扱いがあるかというと微妙なところです。農産物直売所では野菜は地元のものを取り扱うのでほぼ遠くの直売所や道の駅にある特産には納品してないと思われます。そして唯一農園の近くにある鳩山町の直売所が上熊井農産物直売所です。こちらにはもしかしたらちはるFARMさんの野菜が並んでいる可能性もあると思い調べてみましたが確認はできませんでした。大きな直売所でなくても町の小さな八百屋やスーパーに卸している場合や飲食店に提供している場合もあったり、また自分の直売所や通販のみで販売していることも考えられます。
ちなみに、ちはるFARMさんでは下記記載のWEBサイトから注文ができるようです。
詳しくはちはるFARMさんのホームページをご覧ください。
ちはるFARM 埼玉県比企郡鳩山町
店名 | ちはるふぁーむ |
住所 | 〒350-0302 埼玉県比企郡鳩山町大橋812 |
電話 | |
営業時間 | |
定休日 | |
WEBサイト | ちはるFARM |
ちはるFARM アクセス(地図)場所はどこ?
まとめ・感想
今回の人生の楽園の放映では埼玉県比企郡鳩山町大橋で農業「ちはるふぁーむ」を始めた飯島千春さんと紘一さんです。ちはるふぁーむさんで栽培している野菜や、こだわりの土壌づくり、ちはるふぁーむさんの野菜の通販(注文)方法などを調べてみました。参考にどうぞ。
テレビ朝日 人生の楽園 毎週土曜よる18時から放送
MC語り 西田敏行 菊池桃子