2025年11月放送の「秘密のケンミンSHOW極」で、新潟県長岡市のご当地グルメ「洋風カツ丼」が特集されました。ラーメン屋や居酒屋など、長岡市内だけでも約30店舗で提供されており、地元では「洋カツ」と呼ばれ親しまれています。
洋風カツ丼とは?
洋風カツ丼は、卵とじではなく、ケチャップやデミグラスソースをかけて仕上げる“洋風”スタイルのカツ丼です。皿盛りで提供され、サラダ付きのワンプレートで登場することが多いです。
長岡市内では、洋食店を中心に提供される「ケチャップタイプ」と、食堂系で多く見られる「デミグラスソースタイプ」の2種類に分類されます。
洋風カツ丼の歴史とルーツ
洋風カツ丼の歴史が深いのは「レストラン ナカタ」。同店の会長が修業した昭和6年創業の「小松パーラー」で、洋風カツ丼のスタイルができあがったとされています。
当時は物資が非常に少なく、本格的なデミグラスソースをつくることが難しい状況でした。そこで、戦後に出回っていた米軍のケチャップを使用し、醤油や砂糖などで味付けした独自のソースが考案され、洋風カツ丼が誕生したと伝えられています。
注目の提供店紹介

- レストラン ナカタ(長岡市坂之上町)
- 洋風カツ丼:850円
- 特製ケチャップソースが最大のアイデンティティ
- 新潟県産コシヒカリを使用
- 生パン粉をまとわせた薄めのロースカツ
- 隠し味のウスターソースをかけ、特製ケチャップソースをたっぷりかけて完成
- 住所:〒940-0064 新潟県長岡市坂之上町2-3-6
- 公式サイトはこちら
- 金子の餃子
- 洋風カツ丼:1,100円
- ソースは2種類から選択可能:トマトケチャップorデミグラス
- デミグラスも人気が高く、食堂系の代表格
- その他の提供店(番組で紹介された店舗)
- ラーメン居酒屋 つかさ
- 船場食堂(デミグラスタイプ)
- SHOWAなつかしや(ライス抜きで“つまみ”として提供)
長岡市の洋風カツ丼は、戦後の食材事情と職人の工夫から生まれた、地域に根ざした味。ケチャップ派もデミグラス派も、それぞれにファンが多く、食べ比べも楽しみのひとつです。
市内では「洋カツ」ののぼり旗を掲げる店舗も多く、見かけたら立ち寄ってみてください。長岡では当たり前のように食べられてきた伝統の洋カツ。その一皿が、始めての人には新しい発見になるかもしれません。ぜひ味わってみてください。