2025年9月27日放送のテレビ朝日「人生の楽園」では、愛媛県今治市の離島・岡村島に移住し、地域の魅力を発信する加藤成崇さん(47歳)と千晴さん(44歳)夫妻が紹介されました。お二人が営む「関前食堂」は、島の食材と人情が詰まった温かな食堂です。
加藤成崇さんの人生の転機:都会の喧騒から島の静けさへ
千葉県出身の加藤成崇さんは、大学卒業後に食品関連企業でサラリーマンとして働き、2009年に学生時代からの知人だった千晴さんと結婚。都内にマンションを購入し、順風満帆な生活を送っているように見えました。
しかし、実際はローン返済に追われ、朝から晩まで働き詰めの毎日。そんな中、突発性難聴を発症し、数週間の入院生活を余儀なくされます。病室で千晴さんと過ごす穏やかな時間の中、「今のほうが幸せだ…」という彼女の言葉が、加藤成崇さんの人生観を大きく揺さぶりました。
瀬戸内の島々との出会いと岡村島への移住
退院後、加藤さんは「人間らしい暮らし」を求めて移住セミナーに参加。以前、夫婦で訪れた瀬戸内国際芸術祭の記憶を頼りに、瀬戸内海の島々を巡ります。その中で、岡村島の人々の温かさに心を打たれました。
「歩いているとミカンをくれる」「引っ越しを考えていると家を紹介してくれる」そんな都会では考えられない人情に触れ、「この島で暮らそう」と決意。2017年4月、今治市の地域おこし協力隊として岡村島に移住しました。
地域おこし協力隊から「関前食堂」誕生へ

島の魅力を発信する活動を続ける中で、「島の食材を使った食堂を開きたい」という夢が芽生えます。3年間の任期を終えた2020年4月、港近くに「関前食堂」をオープン。島民との信頼関係を支えがあってこそ、食堂はすぐに地域と観光客に愛される場所となりました。
2022年には長男・世都(せと)くんが誕生し、家族の笑顔とともに、島の暮らしはますます豊かになっています。
人気メニュー:島の恵みを味わう「合い盛りカレー」と「海鮮丼」

「関前食堂」で最も人気なのが、2種類のカレーを一度に楽しめる「合い盛りカレー」
- 島レモンのバターチキンカレー」爽やかな酸味が特徴
- 島ひじきのキーマカレー:磯の旨みが広がる一品
さらに、瀬戸内の漁師から直接仕入れる新鮮な魚を使った「限定海鮮丼」も評判。
旬ごとに内容が変わるため、訪れるたびに違った味が楽しめると好評です。
店舗情報
- 店名:関前食堂(関前食堂)
- 住所:愛媛県今治市関前岡村甲852-4
- 電話:090-7211-5571
- 営業時間:
金曜:11:30~13:30/土日祝:11:00~14:00 - 定休日:月~木曜
- 支払い方法:現金・カード・電子マネー・QRコード決済
- 駐車場:あり
- 公式SNS:Instagram
参考サイト:食べログ
第2の人生とは何か 加藤夫妻が教えてくれること
「第2の人生」とは、ただ環境を変えることではなく、「何を大切にして生きるか」を見つめ直すこと。加藤さん夫妻は、病気や都会の生活を経て、島の人々とのつながりの中で本当の豊かさを見つけました。
関前食堂は、そんな人生の再出発の象徴であり、島の未来を紡ぐ拠点でもあります。
都会の喧騒から瀬戸内の静かな島へ。加藤さん夫妻は、岡村島「人間らしい暮らし」を実現し、「関前食堂」を開業。島レモンやひじきを使った絶品カレー、海鮮丼が人気で、島民と観光客の交流拠点として親しまれています。人生の転機を経て築いた第2の人生が、島に笑顔を届けています。