人生の楽園 2025年5月17日放送
夢を叶えた移住生活
山梨県北杜市で、古民家を改修してカフェを開いた弓場宙一さん（59歳）と怜子さん（39歳）。都会の忙しい生活から抜け出し、田舎暮らしに憧れて移住した2人の物語です。
出会いと人生の転機
兵庫県出身の宙一さんは、大学卒業後に医療機器メーカーに勤務。約10年前、怜子さんが同じ会社へ転職したことをきっかけに知り合い、2019年には同じプロジェクトで共に働くことになりました。趣味の登山を通じて意気投合し、交際がスタート。しかし、2020年3月に宙一さんが新型コロナウイルスに感染し、命の危機に直面。これを機に人生観が変わったといいます。一方、怜子さんも仕事の激務に疲れ果て、「田舎で暮らしたい」と宙一さんに相談。2人は「やりたいことは今やらないと」と移住を決意し、週末ごとに物件探しを始めました。
築120年の古民家との出会い
宙一さんの希望で古民家を探していた2人が出会ったのは、築120年の一軒家。会社を退職し、2023年に北杜市へ移住・結婚。コツコツと古民家を再生し、2024年3月に「MUD CAFE」をオープンしました。店名の「MUD」は、改修作業で泥だらけになった経験から名付けられたそうです。
こだわりのカフェ空間
「MUD CAFE」は、1階が居住スペース、2階がカフェ。剥き出しの柱や梁が特徴の開放的な空間で、「大人がゆったり過ごせる隠れ家的カフェ」をコンセプトにしています。宙一さんが自家焙煎したコーヒーを提供し、たっぷり250ccのコーヒーでくつろげるひとときを演出。
人気メニューと温かい地域のつながり
看板メニューはふわふわのシフォンケーキを使ったスイーツ。特に人気なのは、いちごをたっぷり使った「シフォンフルーツサンド」や「いちごパフェ」。ランチの「おにぎりセット」も絶品と評判です。
移住した田舎の古民家で、地域の人々やお客さんとともに穏やかな日常を楽しむ2人。そんな温かい交流を大切にしながら、新たな人生を歩んでいます。
