高知県高岡郡四万十町にある「自然木工房MOKUMOKU」。この工房の主人公は、50代で脱サラし、木工職人へと転身した土居聡さん(61歳)です。「人生に悔いを残したくない」この強い思いが、彼の新たな人生の扉を開きました。
木工との出会い 趣味から職業へ
高知市出身の聡さんは大学卒業後、車の販売店に就職。結婚し3人の子どもを育てながら、路面電車の運転士として懸命に働きました。しかし収入の変化をきっかけに職業訓練所へ入り、木工の世界と出会います。ものづくりの魅力に心を奪われたものの、生活のため福祉施設に再就職。それでも、休日の趣味として腕を磨き続け、次第に作品への評価が高まっていきました。
人生の見つめ直す転機 木工職人への決意
40代後半、長年苦労を共にした職場の先輩が定年後わずか3年で急逝。この出来事を機に「人生を後悔なく生きたい」と決意し、本格的な木工職人の道へ。高知市の「日曜市」などへ作品を出店しながら準備を進め、2018年に念願の工房「自然木工房MOKUMOKU」を立ち上げました。
作品へのこだわり 木の個性を生かす

聡さんの作品は、コップや皿などの食器からスツール、椅子まで多岐にわたります。年間1200点以上もの作品を生み出し、その素材には一般的に捨てられる「端材」を使用。「もう一度生まれ変わらせ、人々の暮らしに送り届けたい」という思いを込めています。
二拠点での充実した暮らし
出店を終えた後は、高知市の自宅で妻・優子さんの手料理を味わい、かけがえのない夫婦の時間を過ごす、夢だった木工房を開き、好きなものづくりに没頭する人生を歩む聡さん。その姿を支える優子さん、そして聡さんの作品に魅せられ集う人々との温かな交流を紹介しました。
聡さんの挑戦と、地域との絆が生み出す温もりあふれる世界。その魅力に触れてみてはいかがでしょうか。
自然木工房MOKUMOKUの店舗情報
自然木工房MOKUMOKUの店舗は、高知県高岡郡四万十町米奥にあります。四万十川流域最古の“一斗俵沈下橋”の近くに工房兼ギャラリーがあり、地域の自然に囲まれた環境で作品づくりをされています。
高知県高岡郡四万十町米奥で工房兼ギャラリーを運営。木工家として、高知県産木材にこだわり、木本来の姿や形を活かして個性的な唯一無二の木製品を製作しています。
土曜日と日曜日の晴れの日には高知の日曜市と高知オーガニックマーケットで作品をテントで直販しています。
月曜日から金曜日の午前中までは工房に居ます。
オンライン販売についての情報は見つかりませんでした。
店名 | 自然木工房MOKUMOKU |
住所 | 〒786-0095 高知県高岡郡四万十町米奥192 |
WEBサイト | Instagram(@doichan3104) |